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シングルマザー女子大生/上原のにっき。書くネタが無いので、雑記、コスメ、

虫けら以下の生き物を見るような、裁判官の眼つき

日本社会で生きる大多数のひとは、虫けら以下の生き物を見るような、自分の存在が“否定”されたり、気持ち悪いものだったり、そんな眼で見られたことは無いと思う。

 

小人を出産して2ヶ月くらいだったか、1ヶ月くらいだったか、記憶は定かではないが元夫の裁判で情状証人をしたことがある。

妊娠8ヶ月のときにパクられた夫とは、留置所の面会で、プラスチック製の壁越しに会話することしかできず、裁判所という空間であろうとも、“壁”がない空間で夫と会えるのを楽しみにしていた。

 

傍聴席から証言台に行くと、夫がとても近くにいる感じがして、司法の場だということすら忘れ、嬉しさでいっぱいになってしまった。

 

しかし、私の嬉しさなんて関係ない。

そこは司法の場で、裁判官のオッサンから嬉しそうにしている表情を指摘された。

 

裁かれる立場として不謹慎なのは分かっているが、産婦人科での孤独感や身近な人から向けられる小人に対する差別の眼差しも、全て、夫が居れば乗り越えられたはずのものだった。

まだ幼い20歳くらいの女の子に感情を押し殺せ、なんて、けっこう酷な話だと思う。

 

あからさまに動揺してしまった私に、裁判官のオッサンが向けた眼差しは、私たちの、底辺を“否定”するものだった。

 

「お前ら底辺に何ができる?」と、嘲笑されているような気がした。

 

裁判が終わり、しばらく食事をとることができなくなり、52キロあった体重は1ヶ月で36キロにまで落ちてしまった。

 

寝る前に裁判官のオッサンの表情がフラッシュバックして、お酒を飲まないと寝付けなくなった。

 

可愛いはずの娘が、生まれた瞬間から“排除の対象”である生き物にしかみえなくなった。

 

お金がない底辺は存在していることすら許されないのかもしれない。

 

でも、お金があったときも“社会的な評価”は何も変わっていない。

お金でものを言わせるためには、ちょっとの贅沢をできるレベルのお金だけじゃなくて、もっと莫大な金額が必要になる。

底辺でそれをやってのけているのは、大半が男の子で、女子がそれをやるにはハードルが高すぎた。←鈴木大介さんが得意とするフィールドだねw(まあ、何で私がやらなきゃ!って思っていたかについては、あまり話したくないw)

 

どん底のタイミングで救い上げてくれたのが、私が以前の勤め先で、勤め先に遊びに来るお客様を見て、お金と社会的な立場のバランスが“生きやすさ”みたいなもを、眼には見えないけど保障してくれるんだ、と学んだ。

 

たしかに、世の中お金だし、地道な努力も大事だと思う。

だけど、どちらかひとつを選ばないといけない理由なんて、個人の価値観レベルや美談とされるものの話であって、本当のところは無いんだと考えている。

 

自分がどっちを選んだ方が生きやすいのかだけで、選択していいはずで、お金だけあっても社会に復讐なんてできないし、私は、社会が正しいと信じてやってきたことを覆してやることが、底辺にいる私たちを虫けら以下の扱いをしてきた人たちへの最大の復讐だと思っている。