「凶気の桜」感想
知人の勧めで「凶気の桜」をみた。
ネットでレビューを読んでみると、「駄作」とか、「暴力シーンが多い」とか、酷評ばかり(苦笑)。
2002年に出ている映画だし、レビュー多いから内容は省略する。
色いろ思うところはあるんだけど、「暴力の中で生きる」ことが描かれていた。
セリフひとつひとつから文化的な貧困が伝わってきた。
ものすごく分かりやすいシーンが 「ハンバーグって何からできてんだよ?」「ハンバーグ! ハンバーグ!」ってとこ。
あ、これ!!すごく分かりやすい!!!セリフの語彙レベル、ことばの使い方、細かいディテールがしっかりしていた気がする。
こうした作品を見ていると、山口たちグループの暴力が「怒り」だけを表現しているのではなく、生きていくためのツールとしての「暴力」だと思う。
いや、正確に言うと、暴力の中で生きている。物理的な暴力、精神的な暴力、性的な暴力、あらゆる暴力を駆使して生き抜いている。
おとな達が若者を絡め取っていく過程も分かりやすかったし、居場所を強調したBGMなど、あの異世界を表現し尽くそう、という気持ちが伝わってきた気がする。
まあ、原作を読んでいないから知らないけど(笑)。 久しぶりに原作を読んでみうな〜と思える映画を観たよ。